冬の部屋干しに衣類乾燥除湿機は必要?方式別の電気代と選び方
冬の部屋干しで洗濯物2kgを乾かす電気代は、1回あたり約10〜24円。もっとも安いのはハイブリッド式、冬の寒い部屋で速く乾くのはデシカント式です。
- コンプレッサー式は電気代が安いが、室温が低いと除湿量が落ちる
- デシカント式はヒーターを使うため冬に強いが、電気代は高め
- 毎日部屋干しするなら1回の電気代の差が年間数千円になる
結論:部屋干し1回あたりの電気代
各メーカーが公表している「衣類乾燥モードで約2kgを乾かしたとき」の数値で比べました。
| 方式(機種) | 乾燥時間 | 1回の電気代 |
|---|---|---|
| ハイブリッド式 パナソニック F-YEX120B | 約90分 | 約9.7円 |
| ハイブリッド式・冬季条件 同(室温10℃) | 約135分 | 約13.1円 |
| コンプレッサー式 コロナ CD-S6324 | 約136分 | 約17.1円 |
| デシカント式 パナソニック F-YZUX60 | 約108分 | 約19.2〜24.3円 |
ハイブリッド式は1回あたりの消費電力量(312Wh、冬季423Wh)から計算。コンプレッサー式とデシカント式はメーカー公表の1回あたりの電気代です。試験条件はメーカーごとに異なるため、目安として比較してください。
毎日1回、1年で300回部屋干しすると、ハイブリッド式は約2,900円、デシカント式は約5,800〜7,300円になります。
3つの方式の違い
コンプレッサー式:電気代が安い。寒い部屋は苦手
エアコンの除湿と同じく、空気を冷やして水分を結露させる方式です。消費電力は200W前後と比較的少なく、夏や梅雨には効率よく除湿できます。一方、室温や湿度が下がると除湿量が減ります。コロナのカタログでも、除湿量は「温度や湿度が低下することによって減少します」とされ、使用できる室温は約5〜40℃です。
デシカント式:冬でも乾きやすい。電気代は高め
乾燥剤(ゼオライト)で水分を吸着し、ヒーターで温めて取り出す方式です。気温の影響を受けにくく、冬の寒い部屋でも除湿量が落ちにくいのが長所です。ヒーターを使うぶん消費電力が大きく、室温も上がります。
ハイブリッド式:季節を問わず使えて電気代も抑えやすい
メーカーによって仕組みが異なり、コンプレッサー式とデシカント式を組み合わせたものや、パナソニックの「エコ・ハイブリッド方式」のように2つの冷却機構で除湿するものがあります。本体価格は高めですが、年間を通して電気代を抑えやすいのが特徴です。パナソニックはF-YEX120Bの年間電気代を約3,841円(非冬季275回・冬季90回の衣類乾燥を想定)と公表しています。
冬の部屋干しで選ぶなら
| 住まい・使い方 | 向いている方式 |
|---|---|
| 暖房のない寒い部屋・脱衣所で干す | デシカント式 |
| 暖房した部屋で干す・梅雨や夏も使う | コンプレッサー式 |
| 一年中毎日部屋干しする | ハイブリッド式 |
部屋干しを速く・安く乾かすコツ
- 洗濯物の間をこぶし1つ分あける:風が通りやすくなり、乾燥時間が短くなります。
- ドアを閉めた狭い部屋で使う:除湿する空気の量が少ないほど早く乾きます。
- 脱水をしっかりする:洗濯機の脱水時間を少し延ばすだけでも、除湿機の運転時間を減らせます。
- サーキュレーターを併用する:風を当てると乾燥ムラが減ります。
まとめ
部屋干し1回の電気代は約10〜24円です。寒い部屋で使うならデシカント式、暖かい部屋や夏も使うならコンプレッサー式、毎日使うならハイブリッド式が向いています。冬は加湿器との使い分けにも注意しましょう。加湿器の電気代はこちらの記事で比較しています。
- 電気料金単価:31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価・税込、2022年7月改定)
- 計算式:消費電力(W)÷1000 × 使用時間(h)× 31円
- 製品の数値は、確認日時点のメーカー公表値・販売店の仕様表によるものです。
